薬剤耐性菌情報・海外
耐性菌に関する様々な情報を提供するためのページとして耐性菌情報のページを作りました。不定期ですが海外の耐性菌に関する情報を掲載してゆきたいと思います。(国内耐性菌情報はこちらです。)
(関連サイト) 欧州CDC 米国CDC 英国 Health Protection Agency: HPA WHO
(2019年11月29日)
- 米国ノースイースタン大のProf. Kim LewisのグループがDarobactinという新規抗生物質を発表しました。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/11/post-13475.php
https://www.nature.com/articles/s41586-019-1791-1
(2017年12月22日)
- 腸内細菌科細菌でmcr-3やmcr-4のvariant遺伝子を保有していてもコリスチン耐性と判定されない事例が報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29237785 - 腸内細菌科細菌におけるホスホマイシン耐性に関与する酵素についての総説が発表されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29198952 - イランの熱傷患者からrmtAなどを保有する多剤耐性緑膿菌が複数株分離されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29234497
(2017年11月2日)
- 新しいCREの検査法(Modified paper strip Carba NP method)が報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29070653 - デンマークでOXA-48のvariantであるOXA-436を産生する腸内細菌科細菌が6箇所の病院の患者から分離されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29061750 - CREの臨床疫学に関するレビューが報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29038269 - mcr-1保有菌の生態系における広範な分布状況が報告されました。
http://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2017.22.39.17-00206
(2017年9月29日)
- WHOが薬剤耐性菌感染症用の抗菌薬開発状況についての報告書を発表しました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170920-35107501-cnn-int
http://www.who.int/medicines/areas/rational_use/antibacterial_agents_clinical_development/en/ - プラスミドを介するMCR-1の拡散についての総説が発表されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28683827 - イタリアからMCR-4を産生するサルモネラと大腸菌が報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28797329
(2017年9月15日)
- eCDCが、2105年の欧州における薬剤耐性状況等をとりまとめ報告書(24.3MB)を公表しました。
https://ecdc.europa.eu/sites/portal/files/media/en/publications/Publications/antimicrobial-resistance-europe-2015.pdf - MCR-3が中国や欧州から報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28655818
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28797324
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28797325
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28797328 - 中国(浙江省)で、高病原性のカルバペネム耐性肺炎桿菌ST11のアウトブレイクが発生し、人工呼吸器関連肺炎(VAP)で死亡者もでました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28864030
http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2017/09/new-klebsiella-strains-worst-case-scenario-experts-say
(2017年7月21日)
- 170番目と264番目にアミノ酸置換を有するCTX-M-14の産生によりセフタジジム/アビバクタムに非感性を示す肺炎桿菌が出現しました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28637339 - ポリンの変異とKPC-3の高産生によりセフタジジム/アビバクタムに耐性を示す肺炎桿菌が出現しました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28396547 - KPC-3にD179Y等のアミノ酸置換が起こった結果、セフタジジム/アビバクタムへの感受性が低下した肺炎桿菌が出現しました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28223379 - 米国泌尿器科学会(AUA)が、他の経口抗菌薬を選択する余地のある、合併症のない女性の膀胱炎にはキノロン系抗菌薬を処方しないことを推奨しました。
http://auanet.mediaroom.com/2017-05-13-As-Part-Of-Choosing-Wisely-R-Campaign-American-Urological-Association-Identifies-Third-List-Of-Commonly-Used-Tests-And-Treatments-To-Question - 米国胸部学会 年次学術集会(ATS 2017)で、市中肺炎の成人患者の22.1%では、最初に処方された抗菌薬治療が奏効しなかったことが報告されました。
http://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/ajrccm-conference.2017.195.1_MeetingAbstracts.A2644
(2017年7月14日)
- 耐性がある淋菌が増加しており、新たな抗生物質が早急に必要とされていると WHOが声明を出しました。
http://www.afpbb.com/articles/-/3134961 - 中国ではfosA3を媒介する少なくとも3種類の異なる流行性のプラスミドが家畜由来の大腸菌で確認されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28674050 - ベトナムの病院排水から分離されたシプロフロキサシン耐性大腸菌の46%がblaCTX-M、blaTEMおよびqepAを保有していました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28661465
(2017年7月7日)
- 台湾で分離されたカルバペネム耐性肺炎桿菌のチゲサイクリン耐性には、RamRとTetAの変異が関与していることが示唆されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28533243 - KPCを産生する肺炎桿菌では、OmpK36 の変異がimipenem-relebactamとceftazidime-avibactamに対する耐性度の段階的な上昇に関与していることが示唆されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28630202 - eCDCによる2015年の薬剤耐性サーベイランスの報告書が以下に公表されました。(9Mb)
https://ecdc.europa.eu/sites/portal/files/media/en/publications/Publications/antimicrobial-resistance-europe-2015.pdf
(2017年6月15日)
- 米国で、ヒト、家畜、市販鶏肉から分離された多剤耐性Salmonella InfantisはCTX-M-65やfosA3など複数の耐性遺伝子をコードする巨大plasmidを共通に保有していました。
http://aac.asm.org/content/early/2017/05/02/AAC.00488-17 - 中国で、新生児においてOXA-232型カルバペネマーゼを産生する肺炎桿菌ST15のクローナルな伝播が報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28533245
(2017年6月9日)
- WHOや英国のFAO、OIEは、各国に対してAMRアクションプランの準備状況について公開調査を実施しました。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0140673617314332 - AMR問題に関連して、途上国における抗菌薬製造メーカーの工場廃液の規制の重要性が指摘されました。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1473309917302682
(2017年5月12日)
- フランスでMCR-1の遺伝子と壊れたmgrB遺伝子を保有するコリスチン高度耐性肺炎桿菌がヒトの腸管から検出されました。
https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/23/5/16-1942_article - OXA-48カルバペネマーゼのvariantであるOXA-232を産生する肺炎桿菌などの広がりが海外で警戒されています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28458051
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28362935
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23305656
(2017年4月21日)
- 中国で分離されたmcr-1、fosA3、およびESBL遺伝子を保有する食品由来の大腸菌についての解析結果が報告されました。
http://aac.asm.org/content/early/2017/03/28/AAC.00064-17 - 2012年に中国山東省で住民1000人中20人からESBLとMCR-1を同時に産生する大腸菌が分離されていました。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0924857917300754 - オーストラリアでも多剤耐性菌への注意喚起とその対策が動き始めています。(日豪プレス)
http://nichigopress.jp/ausnews/science/141977/
(2017年4月7日)
- 南米では、鶏肉はmcr-1遺伝子を保有する大腸菌のリザーバーとなっている。
http://aac.asm.org/content/early/2017/02/08/AAC.02718-16 - ブラジルでの食肉不正で新たに3工場が一時閉鎖されました。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM28H21_Y7A320C1000000/ - WHOは上下水を含む環境を通しての耐性菌の拡散を防ぐためにワークショップを組織しました。
http://jwh.iwaponline.com/content/15/2/175 - 国際的NPO法人The Pediatric Pharmacy Advocacy Groupが小児科領域の抗菌薬適正使用プログラムを発表しました。
http://www.jppt.org/doi/10.5863/1551-6776-22.1.77?code=ppag-site - シャチの息に、耐性菌を含むヒトにもみられる病原菌がいることが報告されました。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/033000118/
(2017年3月24日)
- ノルウェーにおける調査で、ESBL産生E. coliのphylogroup B2 または D が長期保菌に関連していることが報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28267783
(2017年3月22日)
- IncP plasmidにコードされた新規のMcr-1の変種(Mcr-1.3)を産生するサルモネラ属菌が中国でヒトから分離されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28264851 - 感染症治療に必要な新規で有効な抗菌薬の研究・開発の促進のため、WHOに対し加盟国から「全世界的に優先すべき薬剤耐性菌のリスト(global priority pathogens list: global PPL)」を作成するよう要求がありました。
http://www.who.int/medicines/publications/global-priority-list-antibiotic-resistant-bacteria/en/ - 韓国で食用家畜由来Enterococcus属からリネゾリド耐性に関与する新しい遺伝子(optrA)が発見されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28284617
(2017年2月27日)
- スペインのキアシセグロカモメの糞由来大腸菌で51.5%がESBLを、1.5%がカルバペネマーゼを産生していました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27919890 - 中国で家畜から蝿まで、幅広い検体から分離した大腸菌のWhole-genome sequencingを行ったところ、それぞれの検体から共通のNDM-1遺伝子をもつ大腸菌が分離されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28165472
(2017年1月27日)
- 26種の抗生物質が効かない「スーパー耐性菌」で米女性が死亡した、という報道がありました。(AFPBB News)
http://www.afpbb.com/articles/-/3114037
(2017年1月13日)
- オランダから南アジアに旅行した人の多くが腸内にESBL産生菌を保菌して帰国していることが報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27751772 - ペンギンからmcr-1を持つIncX4プラスミドを保有するE. coliが分離されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28031274
(2016年12月28日)
- 米国内64病院の長期急性期病床 (LTAC) で分離された肺炎桿菌の約25%がカルバペネム耐性を獲得していたことが報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28013258
(2016年12月22日)
- カナダで一人の患者から、菌種も遺伝的特徴も異なる複数のKPC産生株が分離されました。
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc1511360 - 中国で2010-2014年の間に尿路感染症患者から分離されたESBL産生大腸菌の1割以上からホスホマイシン耐性遺伝子(fosA3など)が検出されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27938421
(2016年12月16日)
- ClassA カルバペネマーゼ(GES-5)におけるS-S結合の果たす役割について報告がありました。
http://www.jbc.org/content/291/42/22196.full.pdf - コリスチン耐性のCRE (Klebsiella pneumoniae)による感染症では死亡率が上昇することが報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27940944
(2016年12月9日)
- プラスミド媒介性のキノロン排出ポンプとMcr-1を同時に産生するサルモネラが中国から報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27917926 - 広範囲の細菌に接合伝達可能なIncP型plasmidに媒介されるmcr-1遺伝子が中国で分離された肺炎桿菌で報告されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27895009
(2016年12月1日)
- 中国山東省で、病鶏からMCR-1, NDM-9, FosA3等を同時に産生する多剤耐性Cronobacter sakazakiiが分離されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27855074 - 地中海沿岸諸国におけるプラスミド媒介性キノロン耐性遺伝子の検出状況がレビューされました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27889879 - AMR問題の解決に向けて重要な課題が指摘されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27898664
(2016年11月17日)
- 南アフリカ共和国におけるカルバペネマーゼやMCR-1を産生する耐性菌の現状がレビューされました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27747206 - WHOが抗生物質耐性に関するFact Sheetを更新しました。
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/antibiotic-resistance/en/
http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2016/11100912.html - EUにおけるCPEのアウトブレイクによる経済損失が試算されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27746394 - KPC産生K. pneumoniaeの院内拡散防止には、監視培養による早期検出と個室管理が有効であることが示唆されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27156198 - 南アジア、東南アジア地域でのAcinetobacter baumanniiと腸内細菌科細菌におけるカルバペネム耐性の状況がレビューされました。
http://cmr.asm.org/content/30/1/1.long
(2016年10月28日)
- 製薬製造拠点における抗菌薬による環境汚染に関する報告がありました。
http://www.mightyearth.org/wp-content/uploads/2016/10/CHANGING-MARKET-SUPERBUGS-IN-THE-SUPPLY-CHAIN-GUARD-FONT-FIN-PRINT.pdf - インドの製薬製造拠点(ハイデラバード、ニューデリー、チェンナイ)の水から高頻度で薬剤耐性菌が検出されたと報告がありました。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20161020.4574059
(2016年10月14日)
- 抗菌薬の世界的製造拠点であるインドでは、環境が抗生物質に汚染され薬剤耐性菌の「培養皿」になってしまったと指摘されています。
http://jp.reuters.com/article/health-superbugs-india-idJPKCN12504F - デンマークで、輸入された鶏肉を介してMRSAが拡散した疑いがある、とする報告がありました。
http://news.e-expo.net/world/2016/10/post-103.html
https://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/staph-infection-mrsa-news-766/new-mrsa-strain-found-in-denmark-715138.html
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27655995
(2016年10月7日)
- WHOの「薬剤耐性菌に関するファクトシート」がアップデートされました。
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs194/en/ - CDCが"Antibiotic / Antimicrobial Resistance"のページをリニューアルしました。
https://www.cdc.gov/drugresistance/ - イタリアで2012-2015年にヒトと動物から分離されたSalmonella 4473株中25株からmcr-1が検出されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27697756
(2016年9月30日)
- 薬剤耐性菌による感染症をめぐり、国連総会で初めて閣僚級会合が開かれました。
http://www.un.org/pga/71/2016/09/21/press-release-hl-meeting-on-antimicrobial-resistance/ - ASMは国連総会の薬剤耐性に関する会議に参加し、賛同と協力を表明しました。
https://www.asm.org/index.php/asm-newsroom2/press-releases/94586-the-united-nations-general-assembly-focuses-on-antimicrobial-resistance-a-key-asm-initiative - 米国でMCR-1産生大腸菌を保有する4例目の患者が確認されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27631346 - アイルランドでNDM-1産生CREのアウトブレイクが発生しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27624807 - 中国でNDM-5とMCR-1の遺伝子を同時に保持するIncX3-X4ハイブリッドプラスミドが見つかりました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27668643 - 中国でコリスチンを家畜の飼料添加物として使用することが禁止されました。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1473309916303292 - 薬剤耐性に対する世界的な行動を呼びかける論説がThe Lancet Infectious Diseasesに発表されました。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1473309916303413
(2016年9月23日)
- 「薬剤耐性菌」の脅威についての報道が米国でありました。(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/special-report-superbug-idJPKCN11M0QZ - 国際感染症学会が、「豊かではない国々における薬剤耐性菌対策」のための、財政援助を目的とした基金の創設を提案しました。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160918.4497194
http://www.ijidonline.com/article/S1201-9712(16)31173-0/pdf - 米国で、一部の薬剤耐性菌はすでに一般の人々にも広がっていることを示唆する報告がなされました。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160918.4496481
http://wwwnc.cdc.gov/eid/article/22/9/pdfs/16-0148.pdf - 2014年に実施されたフランスにおけるカルバペネマーゼ産生菌サーベイランスでは、肺炎桿菌 (6.2%) とE. cloacae (7.7%) にコリスチン耐性が検出されましたが、プラスミド性のmcr-1遺伝子は検出されませんでした。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160916.4492825
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=22579
(2016年9月16日)
- 韓国で、2013-2015年に家畜から分離された10,576株のE. coliのうち11株からmcr-1が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27572390 - mcr-1を持つ2つのplasmidのゲノム情報が登録されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27587807
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160902.4459453
(2016年9月8日)
- パプアニューギニアで結核が流行しており、多剤耐性結核菌も警戒すべきレベルに増加しているとの報告がありました。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160830.4450225
http://www.huffingtonpost.com.au/2016/08/22/ebola-with-wings-papua-new-guineas-tuberculosis-epidemic-is/ - 米国でmcr-1とNDM-5遺伝子を同時に持つ大腸菌が尿路感染症患者から分離されました。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160902.4459453
http://mbio.asm.org/content/7/4/e01191-16.full - 国連の薬剤耐性菌に対する取り組みに対して国際感染症学会から強い賛意が示されました。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160906.4469148 - 薬剤耐性赤痢菌(Shigella sonnei)の流行が急速に拡大しており、南アジアがその供給源であると報告されました。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160904.4464085
http://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371%2Fjournal.pmed.1002055
(2016年9月2日)
- 中国で1羽のバリケン(タイワンアヒル)からNDM-5とMCR-1を同時に産生する2種類のE. coliが分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27550364
(2016年8月26日)
- 「AMR対策において国連の積極的な関与が不可欠である。」とする報告がなされました。
http://science.sciencemag.org/content/early/2016/08/19/science.aaf9286.long - ブラジルで、ICUにおけるfluconazole耐性Candida parapsilosisによる血流感染症のアウトブレイクが報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27544427 - 16S rRNA methyltransferasesに関する総説が更新されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27208771 - ASMは会員に向けて、「AMR対策に対する国連の積極的な関与を求める」国連への要望書に賛同するよう訴えました。
https://www.asm.org/index.php/issues-we-follow/93-policy/94514-un-ar-petition - 心臓外科ICUにおける、有効なCRE対策について報告がなされました。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0195670116301645
(2016年8月19日)
- 中国の山東省と安徽地方の2つの病院で、MCR-1とNDM-1の遺伝子を同時に保有するE. coliが検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27506685 - フランスではコリスチンの使用量が減少しているにもかかわらず、子牛から分離されたESBL産生大腸菌におけるmcr-1保有率が2014年には20%を超えました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27503658 - シンガポールでMCR-1とKPC-2の遺伝子を同時に保有するE. coliとE. aerogenesが分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27503652 - SMB-1と同じsubclass B3に属するMBLであるRm3の構造解析結果が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27431213 - 中国からカナダに帰国した旅行者からmcr-1陽性のE. coliが分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27533019 - 欧州で牛から分離された150株のE. coliの3株よりmcr-1が検出され、そのうちの1株は、β-ラクタム、フロルフェニコール、フルオロキノロンにも耐性を示しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27533105 - 米国の豚から分離されたC. difficileの8.5%がリネゾリドに耐性を示しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27043382
(2016年8月4日)
- 米国(フロリダ州)で、汚水からバンコマイシン耐性菌 (E. faecium) が地表水に漏れ出たことが報告されました。汚水による環境汚染でヒトへの健康被害が危惧されています。
http://aem.asm.org/content/early/2016/07/12/AEM.01927-16.abstract?sid=c09f7f2d-356b-4107-aca8-df4f8ec1d74e
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160728.4376123 - カナダの先住民居住地域の飲料水から様々なカルバペネマーゼ遺伝子やESBL遺伝子が検出されました。
http://aem.asm.org/content/82/15/4767.abstract - エジプトでは家畜からESBL産生菌が高頻度で分離されることや、OXA型カルバペネマーゼを同時産生する株も分離されることが、サーベランスの結果として報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27458435
(2016年7月29日)
- 結核の高侵淫国であるケニアの、特にナイロビ、ガリッサ、モンバサ地域で非常に多くの多剤耐性結核菌による症例が報告されています。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160722.4362935
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/rr5211a1.htm#tab16
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/rr5211a1.htm#top - CRE(KPC産生肺炎桿菌)の制御には早期検出と接触予防策の徹底が有効であるという報告がありました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27156198 - ドイツで、家畜や食品由来の大腸菌におけるmcr-1遺伝子の検出頻度が発表されました。
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0159863 - ヒトの鼻腔内常在菌から新しい抗生物質が発見されました。
http://www.afpbb.com/articles/-/3095498
http://www.nature.com/nature/journal/v535/n7613/full/nature18634.html
(2016年7月22日)
- 昨年インドのシッキム州で分離された多剤耐性結核菌120株のうち70%は強毒型の北京株であり、同国のムンバイでの流行との関連が示唆されています。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160718.4351245 - ベネズエラでMCR-1とNDM-1を同時に産生する大腸菌がヒトから検出されました。
http://aac.asm.org/content/early/2016/07/13/AAC.01319-16.abstract
(2016年7月15日)
- 抗生物質が効かない薬剤耐性菌は”脅威”であるとしてアジア12ヵ国が共同声明を出しました。
http://economic.jp/?p=61452 - プラスミドによって伝達される、mcr-1とは異なるコリスチン耐性を賦与する新しい遺伝子が子牛と子豚から分離された3株の大腸菌から検出され、mcr-2と命名されました。
http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2016/07/researchers-belgium-identify-novel-colistin-resistance-gene
http://www.eurosurveillance.org/images/dynamic/EE/V21N27/art22525.pdf - KPC産生K. pneumoniaeの持つ接合伝達性プラスミド上に、コリスチン耐性遺伝子mcr-1の新たな変異型(mcr-1.2)が見つかりました。
http://aac.asm.org/content/early/2016/06/28/AAC.01075-16.abstract - 2014年から2年間に、SENTRY programの一部として世界中から集められた大腸菌と肺炎桿菌21,006株のうち、19株の大腸菌がmcr-1を保持していました。
http://aac.asm.org/content/early/2016/06/22/AAC.01267-16.abstract - 南アフリカのダーバンの病院で多剤耐性肺炎桿菌による集団感染が起こり、2週間のうちにICUの新生児10人が感染を受けました。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20160503.4198263
(2016年7月11日)
- ECDCからプラスミド媒介性のコリスチン耐性に関するリスクアセスメント資料が発表されました。
http://ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?ID=1436&List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&Source=http://ecdc.europa.eu/en/Pages/home.aspx
(2016年7月7日)
- CREが五輪会場付近や観光ビーチを含むリオデジャネイロの海で検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27139469
(2016年7月5日)
- ポルトガルでmcr-1の遺伝子と銅耐性を獲得したサルモネラ属菌がブタとヒトから報告されました。
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=22516 - 中国でmcr-1とCTX-M-55の遺伝子を同時に持つplasmidがSalmonella entericaで確認されました。
http://jac.oxfordjournals.org/content/early/2016/06/20/jac.dkw243.long - ベトナムで2008年に分離されたShigella sonneiのプラスミド上に、変異によって壊れたmcr-1が検出されたが、コリスチンに暴露した結果、高度コリスチン耐性を発現する復帰突然変異体が分離された。
http://jac.oxfordjournals.org/content/early/2016/05/30/jac.dkw173.long
(2016年5月30日)
- 中国からプラスミド媒介性のコリスチン耐性遺伝子(mcr-1)を獲得した広範囲多剤耐性のCREの出現と、複数の医療機関への拡散が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26842776
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26842777
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27216058 - 中国からプラスミド媒介性キノロン排出ポンプQepA3を産生する腸内細菌科細菌が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26528280
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26947590 - 中国からプラスミド媒介性の広範囲アミノ配糖体高度耐性に関与するRmtE2産生株が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26392485 - 中国からプラスミド媒介性のホスホマイシン耐性に関与するFosA5を産生する株が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25441705
(2016年5月10日)
- ドイツでGIM型MBLを産生するPseudomonas属や腸内細菌科細菌が多数確認されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27060121 - イタリアの大学病院でarmAを保有するカルバペネム耐性Acinetobacter baumanniiの長期の伝播が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26990617 - 米国において内視鏡検査に関連してKPC型カルバペネマーゼ産生K. pneumoniae ST258が伝播しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26637170
(2015年12月8日)
- 中国の家畜から分離された腸内細菌科細菌において、プラスミド媒介性のコリスチン耐性メカニズムが発見されました。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1473309915004247
(2015年7月13日)
- 中国における抗菌薬の使用状況についての報告がありました。(Antibiotics crisis in China)。
http://www.sciencemag.org/content/348/6239/1100.4.long
(2015年7月8日)
- 中国:抗生物質使用量は年間16.2万トン、世界全体の5割超を消費
http://www.newsclip.be/article/2015/06/18/26001.html - 中国ではNDM-1産生CREのアウトブレイク事例が各地で発生しています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25941224
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25799421 - eCDCが、欧州における薬剤耐性に関する2014年版の報告書を発表しました。
(2015年6月10日)
- 6月7日と8日にドイツで開催されたG7サミットに向け、AMR対策に関するGサイエンス学術会議の声明が取りまとめられました。
http://www.leopoldina.org/en/publications/detailview/?publication%5Bpublication%5D=661&cHash=60707e54116b9af1d40e0a3d2f37a69a
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-gs2015-1.pdf - プラスミド性キノロン排出ポンプQepA2のEscherichia coliにおけるfitness costが検討されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26041043 - 中国ではNDM-1とFosA3を同時に産生するCREが検出されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25790496
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24777095 - 米国で分離されたコリスチン耐性を獲得したカルバペネム耐性アシネトバクターについて報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25632010
(2015年5月20日)
- WHOが、薬剤耐性に関するglobal action planの草案を公表しました。
http://www.who.int/drugresistance/global_action_plan/en/ - 米国FDAは、汚染したERCP用内視鏡によるCRE感染症疑い患者の報告数は2010年以降で142件にのぼると発表しました。
http://touch.latimes.com/#section/-1/article/p2p-83480252/
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6251a4.htm - 香港でホスホマイシン耐性に関与するfosA3遺伝子が食品由来のサルモネラ属菌で確認されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25512420 - 多剤耐性Acinetobacter baumanniiのチゲサイクリン耐性に関連するAdeRSの遺伝的多様性が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25941024
(2014年11月28日)
- 米国では大統領科学技術諮問委員会が、薬剤耐性問題の克服のための大統領に対する答申を発表しました。
http://www.cddep.org/publications/report_president_combating_antibiotic_resistance> - 欧州地域における2013年の薬剤耐性菌に関する情報の概要が公開されました。
http://www.ecdc.europa.eu/en/publications/Documents/antibiotic-resistance-in-EU-summary.pdf
(2014年10月8日)
- 10月2日、FDAは米国内において牛や鶏などの食用家畜への使用目的で販売されている抗菌薬の量が、2009年の1270万kgから12年には1450万kgへと16%増加したと発表しました。
http://www.fda.gov/AnimalVeterinary/NewsEvents/CVMUpdates/ucm416974.htm
http://jp.wsj.com/news/articles/SB11102303130114484576704580191150736444966
(2014年9月26日)
- 米国政府は、薬剤耐性菌問題を克服するために大統領令によるアクションプランを9月18日に発表しました。
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2014/09/18/executive-order-combating-antibiotic-resistant-bacteria
http://www.globalhealth.org/new-white-house-strategy-combating-antibiotic-resistant-bacteria/ - 英国では7月に薬剤耐性菌問題を克服するためのグローバルアクションをキャメロン首相らが呼びかけました。
https://www.gov.uk/government/news/prime-minister-warns-of-global-threat-of-antibiotic-resistance
(2014年9月2日)
- 米国ミネソタ州でNDM-7とRmtFを同時に産生する肺炎桿菌が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25143576 - OXA-48を産生する多剤耐性肺炎桿菌のゲノム情報が公表されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25081259 - 重度の認知症患者の療養施設における多剤耐性菌とその感染制御のための提案が発表されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25133863 - インドなどでの抗菌薬の規制無き使用が世界的規模での多剤耐性菌蔓延の一因となっている。
http://www.afpbb.com/articles/-/3024540 - デンマークでは、ブタやヒトでCC398のMRSAの検出や感染事例が増加しています。
http://outbreaknewstoday.com/pig-mrsa-or-mrsa-cc398-grows-in-danish-population-47090/ - ブタなどの家畜間やヒトの間で感染が拡大し易いMRSA ST398がオーストラリアで初めて検出されました。
http://www.sciencewa.net.au/topics/agriculture/item/2947-resistant-staph-strain-detected-in-aussie-pigs
(2014年8月18日)
- 米国における1987-2014年の間の非結核性抗酸菌によるアウトブレイク事例のまとめが報告されました。
http://www.GIDEONonline.com/2014/07/23/outbreaks-of-non-tubercuous-mycobacterial-infection-in-the-united-states/ - 香港において、動物や食用家畜からfosA3遺伝子を保有する遺伝系統の異なる大腸菌が多数分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24982077 - 韓国で2011年に分離されたKPC-2産生Klebsiella pneumoniae ST258のゲノム解析の結果、米国やイタリアで分離された株と類似していると報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25105122 - 米国からvanG陽性のStreptococcus agalactiaeとStreptococcus anginosusの持つvanG遺伝子群と近隣遺伝子の構造について報告がなされました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25053786
(2014年7月24日)
- 米国南東部の25の市中病院では2008年以降2010年にかけてCREの分離率が少なくとも5倍増加しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25026612
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-07/sfhe-cod071614.php - オランダの1病院におけるOXA-48産生肺炎桿菌による全病院的アウトブレイクへの対策事例が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24626209 - ドイツの病院における入院患者によるKPC-2産生肺炎桿菌の長期保菌について報告がありました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24679563 - シンガポールでOXA-23の遺伝子を獲得した大腸菌が臨床分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25031438
(2014年7月17日)
- 英国では耐性菌対策のための抗菌薬の使用規制の一環として、GPsの出した処方箋が処方日の5日以後に有効となる制度も検討しているようです。(本文中のMPsとは国会議員のことです。また、GPsはgeneral practitionerのことで、(a medical doctor who
provides comprehensive general care for patients) ということで、英国の医療体制の中で用いられる用語です。)
http://www.telegraph.co.uk/news/politics/10949749/Patients-should-wait-five-days-for-antibiotics-to-make-them-more-effective-MPs-say.html
(2014年7月4日)
- 英国のキャメロン首相は多剤耐性菌の蔓延と有効な抗菌薬の枯渇の中で、人類は医療の「暗黒時代」に逆戻りしつつあると警告しています。
http://www.bbc.co.uk/news/health-28098838
(2014年7月2日)
- Aspergillus属真菌よりメタロ-β-ラクタマーゼを阻害するaspergillomarasmineという物質が発見されました。
http://www.nature.com/nature/journal/v510/n7506/full/nature13445.html?WT.ec_id=NATURE-20140626
(2014年6月26日)
- マイアミで分離された肺炎桿菌ST11から新しい16S rRNAメチルトランスフェラーゼRmtGが発見されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24841274 - トルコでGES-5型カルバペネマーゼを産生する緑膿菌が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24428980 - アイルランドで最初のOXA-48型カルバペネマーゼ産生肺炎桿菌のアウトブレイクが報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24746608 - CPEとXDR-A. baumanniiの同時的アウトブレイクが発生したICUにおける対策事例について報告がされました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24915208
(2014年6月9日)
- 中国河南省で分離されたNDM-1遺伝子陽性腸内細菌科細菌の中にFosA3遺伝子を持つ株が確認されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24777095 - レバノンではOXA-48型カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌が広がっています。。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24903637 - ポルトガルでVCMのMICが1024μg/mlと判定されたvanAを保有するVRSA(CC5)が分離されました
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24901752 - 多剤耐性結核菌の治療では、"aggressive treatment regimen"の実施により治療失敗や死亡が減少すると報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24729493 - インドへ旅行した健常者2名からOXA-181産生株が、1名からNDM-1産生株が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24739981
(2014年5月2日)
- WHOが地球規模で拡大しつつある薬剤耐性菌について警告を発しました。
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2014/amr-report/en/ - 中国でアミカシン耐性のアシネトバクターを解析したところ60株中40株がarmAを保有していました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24766153 - スイスの河川や湖から分離されたESBL産生大腸菌から、QnrS1, AAC-6'-Ib-cr, QepA が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24755830
(2014年4月18日)
- ブラジルでvanAを保有する市中感染型MRSAが血液培養から分離されました。
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1303359?query=TOC& - 開発中の新規抗結核薬に関するReviewが発表されました。
http://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(13)70328-1/fulltext - 中央アフリカの保護区のヒトや野生動物より分離された大腸菌などから、qepAを含む様々な耐性遺伝子が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24636162 - 高度薬剤耐性を獲得したSalmonella enterica serotype Kentucky ST198-X1に関する報告が出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23721756
(2014年2月28日)
- 薬剤排出ポンプの影響を受け難い新規の抗結核薬(Spectinamides)について報告がありました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24464186 - スイスでペニシリン、シプロフロキサシン、テトラサイクリン耐性の淋菌の割合が7.7%(1998-2001)から70.6%(2009-2012)へと増加しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24568221 - アルゼンチンでqepA1の遺伝子を保有する大腸菌が分離されました。この株はQRDRのアミノ酸置換やaac(6')-Ib-cr、qnrB10も保有していました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24560807 - 中国で鶏からCTX-M-65、FosA3 および RmtBの遺伝子を担う伝達性プラスミド(IncFII)を保有した大腸菌 ST117が分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24430253
(2014年2月17日)
- カナダで、野生型のvanAを持っているにもかかわらずバンコマイシン感性と判定されたEnterococcus faeciumのアウトブレイクが発生しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24523464 - 米国における2011年7月から2012年12月までの調査では、MRSA (USA300/t008/IV)が、MRSAによる血流感染の37%、院内感染事例の38%から検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24521595 - ブルガリアで2012年にNDM-1とRmtBを産生するE. coli ST101のアウトブレイクが発生しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24514099 - ネパールでNDM-1とArmAを産生するProvidencia rettgeriが分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24484534
(2014年1月29日)
- 英国HPAと欧州CDCが薬剤耐性問題について警告と提言を発表しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24252477
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24252476 - 南アフリカにおけるXDR-TB患者の長期予後がHIV感染の有無にかかわらず非常に悲惨であることが報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24439237 - 2011年の欧州各国での主要な分離菌における薬剤耐性獲得状況が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24440509
(2014年1月17日)
- 耐性菌の脅威はテロリズムに匹敵。 欧州では年間2万5000人が死亡。(英国 Chief Medical Officer, Prof. Davies)[記事を読むには、登録(無料)が必要です。]
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201401/534493.html - ペット動物からカルバペネム耐性菌が分離される事態に対し注意喚起がなされました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24398342 - erm(B)を獲得したCampylobacter coliが中国のブタから世界で初めて分離され、しかもerm(B)は自然形質転換でC. jejuniに伝達しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24335515
(2014年1月10日)
- 米国でNDM-1産生大腸菌が内視鏡を介して少なくとも9人に感染したため、消毒法をエチレンガス滅菌に変更しました。
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6251a4.htm?s_cid=mm6251a4_w - カナダのオンタリオ州で分離された2,829株のE. faeciumのうち12株がリネゾリド耐性と判定されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24095643 - 全ゲノム解析により、患者の体内における多剤耐性結核菌 北京株の複雑な進化様式が明らかになりました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24324807
(2013年12月25日)
- フランスでNDM-1を産生するAcinetobacter baumanniiのアウトブレイクが発生しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23929226 - 台湾から、KPC-2を産生するE. coliとK. pneumoniaeの保有するプラスミドの構造が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24123430 - 英国で2008年-2010年に発生したOXA-48産生肺炎桿菌のアウトブレイクに関する報告が出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24207018 - 香港で、fosA3遺伝子を保有する複数のE. coliがヒト臨床検体から分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23988630 - オーストラリアで、NDM-1に加え2種類の16S rRNAメチルトランフフェラーゼ ArmAとRmtCを産生する多剤耐性肺炎桿菌が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24157059
(2013年10月25日)
- WHOは結核に関する最新報告書で、2012年の新規感染者が860万人、死者は130万人との推計を発表しました。XDR-TBが増加。
http://www.who.int/tb/publications/global_report/en/ - Bacillus cereusにおいてFosBによるホスホマイシン耐性メカニズムが詳しく解明されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24004181 - MBLを産生するPseudomonas aeruginosa ST235が、マレーシア、タイ、スリランカおよび 韓国など広範なアジア諸国から検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23843299 - オランダとドイツの境界地域で分離された緑膿菌CC235から、既存のPCRで検出が難しい新規の系統に属するMBL(IMP-35)が確認されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23341129 - メキシコで小児から分離された腸内細菌科の菌種から、QepAとESBLなどを同時に産生する株が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24147104
(2013年10月7日)
- 韓国でKPC-2型カルバペネマーゼを産生する肺炎桿菌ST258によるアウトブレイクが発生しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24006005 - ポルトガルで多剤耐性を獲得した腸球菌が養豚場においてヒトに感染する可能性の重要性について指摘されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23861310 - 香港で1996-2008年に臨床分離された1878株の大腸菌の中に6株、fosA3遺伝子を保有する株が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23988630 - ポルトガルの水系環境から、ESBLやOXA-10などを産生する様々な細菌が分離されたと報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24091187
(2013年9月25日)
- 米国では、臓器移植後にKPC産生肺炎桿菌による血流感染症を発症した患者の90日後の死亡率が47%と報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24011185 - スペインで2012年にOXA-48型カルバペネマーゼ産生肺炎桿菌の急増が確認されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24041898 - フランスで、2013年の1月〜5月にかけてアルジェリアからの患者が発端者と考えられるNDM-1産生 A. baumanniiによるアウトブレイクが発生しました。
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=20547 - コリスチン耐性 A. baumanniiのLipidAのリン酸基にはホスホエターノールアミンとともにガラクトサミンが結合している可能性が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23877686 - パキスタンで分離された98株のESBL産生大腸菌の5%でキノロン排出ポンンプQepAの遺伝子が確認されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24036893 - オーストリアの下水処理施設からKPC-2やOXA-48を産生する腸内細菌科の菌種が分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24033741
(2013年9月3日)
- 米国で2例目となる多剤耐性Bacteroides fragilisが、最近インドで治療を受けた患者の血液と腹腔内膿瘍から分離されました。
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6234a2.htm?s_cid=mm6234a2_w - イタリアでKPC産生Klebsiella pneumoniaeにおいてmgrB regulatorの不活化によるコリスチン耐性の臨床分離株の出現が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23979739 - 緑膿菌においてはクロキサシリンのdiskを用いることでカルバペネマーゼ産生株のスクリーニングが可能なことが報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23966511 - 香港において患者の血液や尿から分離されたEscherichia coliの中にFosA3とESBLを同時に産生する株が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23988630 - ネパールで、NDM-1、OXA-72、ArmA、RmtC、RmtFなどを産生する多様な多剤耐性Klebsiella pneumoniae株が痰や膿から分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23978353
(2013年8月29日)
- マレーシアのシブ病院で2013年1月〜7月にカルバペネム耐性腸内細菌科菌(CRE)が患者26人に感染し9名が死亡しました。
http://www.theborneopost.com/2013/08/16/9-die-from-26-super-bug-infections/ - 抗生物質の不適切処方に警鐘=米医学誌(JAMA)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324562504579025880259198234.html - ドイツで野鳥からNDM-1を産生するSalmonella Corvallisが分離されました。
http://jac.oxfordjournals.org/content/early/2013/06/29/jac.dkt260.long - シンガポールやノルウェーでNDM-1とOXA-181を同時に産生する肺炎桿菌が分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23668475
http://jac.oxfordjournals.org/content/68/7/1682.long
(2013年8月7日)
- 香港でアジア地域の家畜から分離されたことのないST6のVRE(E. faecium)が豚から分離されました。
http://www.scmp.com/news/hong-kong/article/1292722/rare-superbug-found-hong-kong-has-never-been-detected-asia - フランスでNDM-1産生アシネトバクター(ST85)によるアウトブレイクが発生しました。発端の患者はアルジェリアから。
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=20547 - シンガポールで2種類のカルバペネマーゼ(NDM-1 or 5、OXA-181)を産生する肺炎桿菌が分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23668475 - マレーシアでヒト、鶏、ブタから分離されたVREの遺伝的背景について報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23666337 - 台湾で2010年から2012年にかけてカルバペネマーゼ(KPC-2)産生肺炎桿菌(ST11)が急増しています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23894478
(2013年7月30日)
- ベラルーシ、カザフスタン、ロシアでVIM-2を産生する広範囲多剤耐性(XDR)緑膿菌ST235の拡散が報告されています。
http://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(13)70168-3/abstract - 英国公衆衛生局(PHE)によると2007〜11年の間にイングランドとウェールズでセフィキシム&セフトリアキソン耐性淋菌が増加しています。
http://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(13)70143-9/fulltext#article_upsell - Nature (7月25日付)が薬剤耐性菌に関する記事を掲載しています。
http://www.nature.com/news/antibiotic-resistance-the-last-resort-1.13426
(2013年7月26日)
- EUは新規抗菌薬開発を促進するために3年間で4百万ユーロの拠出を決定
http://www.alphagalileo.org/ViewItem.aspx?ItemId=132950&CultureCode=en - スペインのバルセロナでOXA-23を産生するAcinetobacter baumannii IC-II/ST85のアウトブレイクが発生
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23877694 - 中国で2004-2008年に病気の食用動物から分離された892株の大腸菌で、RmtBやQepAの遺伝子が高率で保有されていることが確認されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23874331 - ベトナムで2008-2011年に臨床分離されたAcinetobacter baumanniiや緑膿菌で、ArmAやRmtBの遺伝子を保有する株が高率に検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23721359 - インドで2008-2010年に下痢症から分離されたCampylobacter jejuni 142株のうち9割以上の株がフルオロキノロンに耐性を獲得していました。
http://wwwnc.cdc.gov/eid/article/19/7/12-1278_article.htm#tnF1
(2013年7月18日)
- リオデジャネイロで交通事故死した女性から臓器提供を受けた3人の患者(肝臓1件と腎臓2件)にKPC産生肺炎桿菌が感染し、広範囲の感染症を発症し全員死亡。移植臓器が感染源と考えられる。
http://www.portalaz.com.br/noticia/geral/271581_orgaos_contaminados_matam_tres_transplantados_no_rio.html - 2013年2月の時点での、欧州の39か国におけるカルバペネム産生腸内細菌科の調査が公表されました。
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=20525 - ドイツで野鳥からNDM-1を産生するSalmonella enterica Corvallisが分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23818284 - 英国の小児病院で2011年9月から2012年8月までに実施された腸内細菌科菌種の調査でKPCの遺伝子が3名、NDMの遺伝子が4名の子供の分離株から検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23831281
(2013年7月2日)
- 欧州(ポルトガル)でvanAを保有するバンコマイシン高度耐性S. aureusが臨床分離されました。なお、2012年には、イランでも、同様な株が検出されています。
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(13)61219-2/fulltext?rss=yes
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23495359 - 北京の4つの病院の廃水からNDM-1を産生するAcinetobacter baumanniiが高頻度に分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23755152 - エルサレムのNICUでOXA-48とCTX-M-14を産生する肺炎桿菌が複数の新生児から検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23804390
(2013年6月25日)
- FDAによりbedaquilineが承認されたため、WHOは多剤耐性結核治療の為の暫定指針を半世紀ぶりに更新しました。(国産の、「デラマニド」は現在承認申請中です。)
http://www.who.int/tb/en/
(2013年6月21日)
- G8 Summitに先立ち、6月13日にLondonで薬剤耐性菌対策の重要性・緊急性が主要8カ国の学術会議代表者により確認されました。(2番目のリンクは登録が必要ですが登録は無料です。)
http://www.wired.com/wiredscience/2013/06/g8-ag-abx/
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/172341bc-d428-11e2-a464-00144feab7de.html#axzz2Wnddn7M2 - CMY-2のカルバペネム分解活性には346番目のアスパラギン残基が貢献しているとの報告が出ました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23763375 - 2012年5月にチュニジアでNDM-1とOXA-48を同時に産生する肺炎桿菌が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23752514 - 韓国では2011年に調査した277株の腸内細菌科の菌株の中から6株のKPC-2産生肺炎桿菌(ST258)が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23741020
(2013年6月11日)
- ダプトマイシンとチゲサイクリンに対する耐性を獲得したMRSAがブラジルで分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23714160 - 米国で、子供では2例目となるNDM-1を産生する大腸菌と肺炎桿菌による女児の膀胱炎の症例が報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23743543 - 韓国でNDM-1を産生する大腸菌ST101による院内感染が起こり4名の患者からこの菌が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23696618
(2013年5月30日)
- 6月17-18日に英国で開催されるG8首脳会議で、病原微生物の薬剤耐性問題が提起されることになりました。
http://www.scj.go.jp/ja/int/g8/index.html - インドでは全結核患者の17%が多剤耐性結核菌によるもので、それら患者の20%はHIV陽性でした。
http://www.indianexpress.com/news/drugresistant-tb-cases-on-rise-in-north-india-reveals-pgi-research/1113345/ - 多剤耐性菌に対抗するため、米政府は最大2億ドル規模の抗菌薬開発で英グラクソと合意しました。
http://www.reuters.com/article/2013/05/22/glaxosmithkline-usa-antibiotics-idUSL6N0E321X20130522
http://www.gsk.com/media/press-releases/2013/glaxosmithkline-awarded-up-to--200-million-by-u-s--government-to.html - ベリーズ(旧称:英国領ホンジュラス)のNICUでEnterobacter cloacaeの集団感染により新生児12人中7人が死亡しました。
http://www.jamaicaobserver.com/latestnews/Death-of-Belize-babies-linked-to-bacteria-outbreak - カナダのモントリオールの病院でKPC-3を産生する遺伝的に多様なEnterobacter cloacaeのアウトブレイクが発生しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23637289 - イタリアで、ArmAとKPC-2を産生する広範囲抗菌薬耐性肺炎桿菌ST101が出現しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23667172
(2013年4月26日)
- 中国では多剤耐性結核新規患者が毎年12万人増加しており、世界の25%を占めると警告されました。
http://www.chinadaily.com.cn/china/2013-04/19/content_16423914.htm
http://www.who.int/bulletin/volumes/90/2/11-092585.pdf - アルジェリアで、2008-2012年に分離されたAcinetobacter属菌113株中6株がNDM-1産生株と判定されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23602355 - フランスで、ビルマに旅行した患者からNDM-1の亜型であるNDM-7とCTX-M-15などを同時に産生する大腸菌ST167が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23593461
(2013年4月22日)
- インドでは、NDMカルバペネマーゼとともに、RmtB、RmtC、RmtFなど様々な16S rRNAメチラーゼを同時に産生するコリスチン耐性肺炎桿菌が出現しています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23580560 - イタリアのアドリア海にある4箇所の養魚場近くで分離された海洋細菌において、テトラサイクリン耐性が17%、ST合剤耐性が7%検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23518445 - 米国では、2008-2009年にかけて愛玩動物から分離された大腸菌からNDM-1産生株が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23587948
(2013年4月16日)
- ファロペネムのdiskを用いることで、腸内細菌科のカルバペネマーゼ産生株を効率よく(感度98%、特異度 87%)検出可能 と報告されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23576544 - ベルギーの24病院における調査で、2012年2〜4月の間に1/3の病院においてOXA-48などのカルバペネマーゼを産生する腸内細菌科の菌種が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23557926 - カナダにおいて1999〜2009年に血液から分離された128株のVREの解析では、Sequence Typeの変化が観察されたが、ダプトマイシンやリネゾリド、チゲサイクリンに対して全株が感性を示した。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23524466
(2013年4月11日)
- Cystic fibrosisの患者間でMycobacterium abscessusが伝播した可能性が示唆される報告がありました。
(注:これはCF患者で分離されたM.abscessusで解析された事象であり、本報告ではヒトからヒトへの直接感染の証明はなされておらず、現時点では間接的な感染の可能性も排除できていません。)
http://infectious-diseases.jwatch.org/cgi/content/full/2013/410/2?q=etoc_jwid
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2813%2960632-7/fulltext#article_upsell
(2013年4月8日)
- 中国のアヒル、ハト、鶏からfosA3とRmtB, CTX-M-65を産生するE. coliが検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23190765 - 台湾でも2名の患者からNDM-1を産生するK. pneumoniaeとK. oxytocaが検出されています。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0732889313000709 - 韓国で、CTX-M-55を産生する赤痢菌が中国を旅行したことのある人から検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3589641/
(2013年4月1日)
- 新型の16S rRNA メチレースであるRmtGが、2010年〜2011年にかけてブラジルで分離された肺炎桿菌より発見されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23459483 - 新型の16S rRNA メチレースRmtHが、2006年にイラクで負傷した米兵の傷口より分離された肺炎桿菌より検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23478957 - コリスチン耐性を獲得したOXA-48産生肺炎桿菌が、サウジアラビアで2011年に分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23518186 - 2010-2011年にサウジアラビアの2病院で分離された1307株のアシネトバクター・バウマニの9.7%がチゲサイクリン耐性、1.8%がコリスチン耐性を獲得していました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23475088
(2013年3月26日)
- カルバペネマーゼ産生菌の世界的な蔓延に関する総説が出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3596785/ - ギリシャでのOXA-48産生肺炎桿菌のアウトブレイクに関する事例報告が出ました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22945916
(2013年3月12日)
- 米国CDC同様、英国BBCも、多剤耐性菌の広がりに警鐘を鳴らしています。
http://www.bbc.co.uk/news/health-21702647 - 超多剤耐性結核菌(XDR-TB)の患者が、ネパールから3ヶ月かけ13カ国を経由して米国に入国したことで注目を集めています。
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323978104578332461533970412.html
(2013年3月7日)
- 米国CDCが、カルバペネム耐性を獲得した腸内細菌科(CRE)の急激な増加に対し、警告を発しました。
http://www.cdc.gov/media/releases/2013/p0305_deadly_bacteria.html - 中国の家畜などから分離された多剤耐性大腸菌でホスホマイシン耐性遺伝子fosA3がプラスミド媒介性に拡散しています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23216653 - 英国で、セファロスポリンを含む多剤に対する耐性を獲得した淋菌が増加しています。
http://www.hpa.org.uk/web/HPAweb&Page&HPAwebAutoListName/Page/1221117908959
(2013年2月28日)
- 米国コロラド州の病院で、NDM-1を産生する肺炎桿菌のアウトブレイクが発生しました。
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6206a5.htm - イタリアの三次医療機関で2011年の5ヶ月間に1687人の患者の直腸スワブ検査をした結果、65人(3.9%)からKPC産生肺炎桿菌が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23415499 - イタリアで分離された緑膿菌より新型のMBLであるFIM-1が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23114762
(2013年2月25日)
- スペインでOXA-48産生株が血液から分離された40名のうち18名(45%)が、「重篤な敗血症」または「ショック」を呈しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23231088 - CAZを分解可能なCTX-M-55 とアミノ配糖体広範囲耐性に関与するRmtBとを同時に産生する多剤耐性大腸菌が、中国の鶏から分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23417595
(2013年2月20日)
- 韓国の食用動物から分離された大腸菌で、CTX-M-27やCTX-M-55産生株が確認されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23210923 - オーストラリアでOXA-48のヴァリアントであるOXA-181を産生するK. pneumoniaeが分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23313398
(2013年1月17日)
- 米国のペット動物から分離された大腸菌で、QepA産生株が確認されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23302578 - 中国浙江省の医療機関で分離された84株のKPC-2産生肺炎桿菌のうち48株がRmtBを同時に産生していました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23259910
(2013年1月7日)
- カナダで2011年に臨床分離株からOXA-48型カルバペネマーゼを産生するK. pneumoniaeとE. coliが計4株検出されました。
http://wwwnc.cdc.gov/eid/article/19/1/12-0706_article.htm - 韓国では健康な豚やウシからセフタジジムも分解するCTX-M-27やCTX-M-55などを含む様々なタイプのCTX-M-型ESBLを産生する大腸菌が検出されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23210923
(2012年12月20日)
- 「抗菌尿道カテーテルを使用しても感染症の防止に有効ではない」という報告がありました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23134837 - 米国とカナダの2株のC. difficile (027/BI/NAP1)のゲノム解析により、それらと世界各地の流行株との遺伝的な詳しい関係が解明されました。
http://www.nature.com/ng/journal/vaop/ncurrent/full/ng.2478.html - 2012年1月から7月にかけて英国で、5ヶ所のミルク貯蔵タンクから家畜関連MRSA (LA-MRSA) CC398が初めて検出されました。
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=20337
(2012年12月14日)
- 新型MBL FIM-1が、イタリアの緑膿菌で発見されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23114762
NDM-1以降、SMB-1、DIM-1、TMB-1などに続き新型MBL FIM-1が、イタリアの緑膿菌で発見されました。
(2012年12月7日)
- 韓国のブタから様々なタイプのCTX-M-型ESBL産生菌が検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23210923 - 英国の酪農施設でESBL産生大腸菌が検出されるリスク因子として、溝へのドロの堆積、open herd policy、仔牛の給餌設備の清掃不良などが指摘されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22552330
(2012年11月30日)
- 米国で最初のOXA-48産生肺炎桿菌感染症の2症例に関する報告が出ました。 2症例のうち1例は入院10日後に肝機能不全と敗血症性ショックで死亡したようです
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23175248 - ホスホマイシン耐性遺伝子(fosA3)を持つCTX-M-65産生大腸菌が香港で豚から検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23078751
ホスホマイシンは、動物用医薬品として承認されていますので、その影響が出ているのかも知れません。
http://www.nval.go.jp/asp/asp_showDetail_DR.asp?argeCode=3193
(2012年11月26日)
- 中国では、養殖場の魚からもQnrやESBL(CTX-M-14など)を産生する大腸菌が分離されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22809702
(2012年11月22日)
- コンゴやチュニジアとともに、英国でも、川からESBLやMBLを産生する薬剤耐性菌が分離されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22706515
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22992193
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21172781
(2012年11月21日)
- 米国コロラド州デンバーでNDM-1産生株が5病棟の8症例から分離されました。
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20121118.1414608
(2012年10月31日)
- 米国でも、OXA-48を産生するカルバペネム耐性K. pneumoniaeが検出されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23070171
(2012年10月30日)
- 米国で野生動物のウサギや海鳥からもMRSAが分離されました。
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2012/10/antibiotic-resistant-bugs-go-wil.html?refhp(紹介記事)
http://www.jwildlifedis.org/content/48/4/1069.abstractlink(原著論文)
購読手続きがなされていない場合、abstractしか読めません。
(2012年9月28日)
- ブラジルでもKPC型カルバペネマーゼ産生肺炎桿菌が増加。
関連文献:Antimicrobial Agents and Chemotherapy 55(7): 3579-3583 (2012)
http://noticias.band.com.br/cidades/minasgerais/noticia/?id=100000535763
(2012年9月26日)
- 米国メリーランド州でKPC型カルバペネマーゼ産生肺炎桿菌による感染症が発生しました。(2011年6月)
http://www.huffingtonpost.com/2012/08/22/klebsiella-pneumoniae-superbug-nih-clinical-center-deadly_n_1822695.html - 抗菌薬耐性カンピロバクターが畜産環境中で生き残り、抗生物質を与えない豚からも検出されました。(PLoS ONE)
http://phys.org/news/2012-09-antibiotic-resistant-pathogens-persist-antibiotic-free-pigs.html
(2012年9月21日)
- 香港でNDM産生Enterobacteriaceaeが分離されました。
http://www.news.gov.hk/en/categories/health/html/2012/06/20120608_193500.shtml
http://www.news.gov.hk/en/categories/health/html/2012/09/20120911_175448.shtml - インドでNDM-1、DHA-1を持つコレラ菌が分離されました。
http://www.deccanchronicle.com/node/144375 - アメリカでNDM産生肺炎桿菌が分離されました。
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6124a3.htm?s_cid=mm6124a3_e